前回(エンタメ編)で、移動時間を快適に過ごす準備は整いました。 シリーズ最後となる今回は、「旅のトラブル」への備えです。
「空港に到着したけれど、自分のスーツケースが出てこない…」 「トイレに行きたいけど、荷物を席に置いていくのが不安…」 「隣の席の人に、スマホの画面を見られている気がする…」
こうした不安は、せっかくの楽しい気分を台無しにしてしまいます。 しかし、最新のガジェットを使えば、これらのリスクを未然に防ぐことができます。
今回は、旅の不安を解消し、心から旅行を楽しむための「トラブル防止グッズ」を8つご紹介します。

1. 「失くし物」をスマホで探す
財布、鍵、スーツケース。旅先でこれらを失くすと、手続きなどで旅行の時間が潰れてしまいます。 「紛失防止タグ」を使えば、万が一手元から離れてしまっても、スマホの地図上で場所を特定できます。
① 荷物の位置がわかる:Eufy Security SmartTrack Link
Ankerの家電ブランド「Eufy(ユーフィ)」の紛失防止タグです。
- どんな仕組み?: iPhoneの「探す(Find My)」という機能に対応しています。世界中にある他人のiPhoneがこのタグの電波を拾い、あなたのスマホに「今、ここにあります」と場所を教えてくれる仕組みです。
- ここが便利:
- 位置特定: スーツケースに入れておけば、ロストバゲージ(荷物の紛失)に遭っても、空港のどこにあるかがアプリで分かります。
- 音を鳴らす: ホテルの部屋で「財布どこ置いたっけ?」となった時、スマホを操作してタグから音を鳴らし、すぐに見つけられます。
2. 「落下」と「置き忘れ」を物理的に防ぐ
スマホの画面割れや紛失の多くは、「手から滑り落ちる」「机に置いたまま忘れる」ことが原因です。これを防ぐには、体から離さないのが一番です。
② 着るように持つ:MOFT(モフト) スマホストラップ
PCスタンドやMagSafeウォレットで、私たちデザイナーにも馴染み深い「MOFT」のストラップです。 「必要な時だけサッと使える」ミニマルな機能美は、Tech系ガジェットとの相性が抜群です。
- ここが便利:
- ミニマリズム: 派手な装飾を削ぎ落としたシンプルなデザイン。どんな服装にも馴染み、デスクに置いてもノイズになりません。
- 簡単な着脱: 独自のロック機構により、ワンタッチで紐の取り外しが可能です。自宅でソファに座る時は紐を外し、外出時はカチッと装着。「オンとオフ」を瞬時に切り替えられます。
- ケースを選ばない: お気に入りのケースの中に薄いシートを挟むだけ。専用ケースを買う必要がなく、今すぐ導入できます。
3. 「盗難」と「覗き見」をブロックする
新幹線でトイレに立つ時や、座席でメールを打つ時。 「誰かに見られているかも」「持っていかれるかも」という不安を解消します。
③ 荷物を守る:エレコム セキュリティワイヤーロック
荷物を柱やラックに固定するための、ダイヤル式の鍵です。
- ここが便利:
- 置き引き防止: 新幹線の荷物置き場にスーツケースを置く時や、カフェで席を確保する時に、取っ手と柱をつないでおけます。「ちょっとトイレへ」という少しの時間でも、これがあるだけで安心感が違います。
- 鍵を持ち歩かない: 3桁の数字を合わせるタイプなので、小さな鍵を持ち歩いて失くす心配がありません。
④ 画面を隠す:NIMASO 覗き見防止 ガラスフィルム
スマホの画面に貼る保護フィルムですが、特殊な加工がされています。
- ここが便利:
- 横から見えない: 正面からはクリアに見えますが、斜め横から見ると画面が真っ黒に見えます。新幹線や飛行機で隣に人が座っていても、LINEやメールの内容を見られる心配がありません。プライバシーを守る必須アイテムです。
4. 「思い出」をたっぷりと残す
最近のスマホカメラは高画質ですが、その分、写真や動画のデータ容量も大きくなっています。 旅の途中で「容量不足」になっても、写真を消さずに解決する方法があります。
⑤ スマホに挿せるデータ倉庫:SanDisk Extreme Portable SSD
名刺サイズより小さく、衝撃に強い外部ストレージ(データ保存機器)です。
- どんな仕組み?: USBメモリの進化版のようなものです。「SSD」という記憶媒体を使っており、データの読み書きが非常に速く、落としても壊れにくいのが特徴です。
- ここが便利:
- ケーブル1本で保存: iPhone 15以降やAndroidスマホなら、付属のUSB-Cケーブルで直接つなぐだけで、写真や動画をこのSSDに移動できます。パソコンは不要です。
- 頑丈: 防滴・防塵・耐衝撃性能があるため、雨に濡れたり、カバンの中で揺られたりしてもデータが壊れる心配が少ないです。
5. 「重量オーバー」による出費を防ぐ
LCC(格安航空会社)などを利用する場合、荷物の重さ制限は非常にシビアです。 空港のカウンターで「2kgオーバーです」と言われ、数千円の追加料金を払う…という事態を防ぎます。
⑥ 吊るして測る:MYCARBON デジタルラゲッジスケール
スーツケースの持ち手にベルトを通し、ヒョイッと持ち上げるだけで重さを測れるデジタル秤です。 空港のチェックインカウンターで「重量オーバーです」と言われた時の絶望感。あの冷や汗をかく経験は二度としたくありません。
- ここが便利:
- 空港での冷や汗回避: ホテルを出発する前に重さがわかります。「お土産を買いすぎたから、重いモバイルバッテリーを手荷物に移そう」といった調整が事前にできるため、LCCの厳しい制限も怖くありません。
- テックライクな質感: 安っぽいプラスチック製が多い中、これはスタイリッシュなステンレス仕上げ。MacBookや他のガジェットと一緒にポーチに入れても違和感のないデザインです。
- 余裕のスペック: 最大50kgまで計測可能。長期旅行のパンパンに詰まったスーツケースでも余裕で測れます。
6. 「貴重品」を身軽に持つ
紛失を防ぐ確実な方法は、「持ち物を減らすこと」です。 スマホと財布を一体化させれば、管理する荷物を一つ減らせます。
⑦ 財布をスマホにくっつける:MOFT Snap-On スマホスタンド
iPhoneの背面(MagSafe)に磁石で吸着する、カードケース兼スタンドです。
- ここが便利:
- 財布がいらなくなる: クレジットカードや免許証を最大3枚まで収納できます。ホテルのルームキーを入れておけば、朝食や近場の散歩なら財布を持たずにスマホだけで出かけられます。
- スタンドになる: 折り紙のように展開すると、スマホスタンドになります。移動中の新幹線で動画を見る時に役立ちます。
7. 旅先の「汚れ」をリセットする
移動中は手が汚れたり、カメラのレンズに指紋がついたりしがちです。 きれいな写真を撮るためにも、クリーニング用品は必須です。
⑧ 使い捨てで衛生的:無印良品 携帯用メガネ拭き
- どんな仕組み?: 極細繊維のアクリル系不織布でできた、使い捨てのシートです。
- ここが便利: 1枚約7円と安価ですが、皮脂汚れを拭き取る力は強力です。スマホの画面やカメラレンズ、メガネを拭いて、汚れたらそのままゴミ箱へ捨てられます。汚れた布を持ち歩く必要がなく、常に清潔な状態で使えます。
まとめ:備えがあれば、旅行はもっと楽しめる
「荷物が見つからない」「誰かに見られているかも」といったトラブルや不安は、事前の準備で防ぐことができます。
- タグとロックで盗難・紛失を防ぎ、
- フィルターでプライバシーを守り、
- SSDでデータを守る。
これらの「デジタルの備え」をしておけば、不安を感じることなく、旅行中の景色や美味しい食事に100%集中できます。 ぜひ、万全の準備で、安全で楽しい年末年始の旅をお過ごしください。







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